第149話　文字をもつ伝承者の記録

榊原　博英　特任研究員

先日、邑南町郷土館を訪れた際に、著名な民俗学者の宮本常一が『忘れられた日本人』の中で「文字をもつ伝承者」として紹介した、田中梅治《たなか　うめじ》の記録類が企画展「温故知新－未来に伝えたい－令和の寄贈品展」で展示されているのを見ました。これらは昨年、同館に寄贈されたということでした。

島根の歴史文化講座2024動画配信

島根の歴史文化講座「もっと知りたい島根の歴史」の動画配信を開始しました。

わたしの「お宝」履歴書　２

矢野　健太郎　専門研究員

島根県古代文化センターでは、考古、歴史、民俗など様々な分野の資料の調査をとおして島根の歴史や文化の研究を進めています。ちなみに私は古文書の解読などから歴史を考えることが専門で、今年度より幕末維新期の島根の研究を行っています。 前回の「お宝」の古文書はあまり人気がなかったので、今回はちょっと違ったものを紹介したいと思います。

見立て上の水源・本当の水源

平石　充　主席研究員

今日は、古代における河川の水源の話をしたいと思います。本州を中心とする日本の古代社会、特に奈良時代以降には、本州は原則水田耕作を中心とする社会だったと考えられます。こういうと歴史に詳しい人は？と思われるかもしれません。