研究員の日記

浜田市で石見焼窯元の調査をしました

2023年6月26日の日記  東森 晋 専門研究員

島根県西部石見地域は、焼き物に適した粘土が豊富にあり、古くから焼き物や瓦の産地として有名です。古代文化センターでは、江戸時代や近代の陶器生産を研究しており、古い窯跡の参考にするため、昨年から石見焼窯元の工場や道具の調査を行っています。先日、浜田市上府町の吉田製陶所に伺って、調査をさせていただきました。

調査を始めると、工場の奥からきれいな白猫がトコトコやってきて出迎えてくれました。白いといえば…

石見焼の代表とも言える水がめ「はんど」は、光沢のある赤茶色が特徴です。しかし、(うわぐすり)をかけて窯で焼かれる前は、写真のように白い色をしています。白い「はんど」は、窯元でしか見られませんね。

右の大きな桶は、以前釉をかけるのに使われていたものです。はじめに「はんど」を(じ)(いた)に乗せ、柄杓で内側にかけていきます。

続いて外側に釉をかけますが、その時は二人がかりで「はんど」をひっくり返し、桶の上でかけていきます。当時の様子を再現するため、吉田さんの指導を受けて挑戦してみました。

焼成前は壊れやすいので緊張の一瞬です。

石見焼作りには、様々な道具が使われます。

上の写真はその一部で、左から、カンナ・目かき・竹べら・トンボです。何に使う道具かわかりますか?

道具の使い方や石見焼の調査成果は、今後このコーナーで紹介していきます。