古代歴史文化協議会 第7回古代歴史文化講演会を開催しました
2024年12月8日の日記 吉松優希 主任研究員
古代歴史文化にゆかりの深い8県(埼玉県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、佐賀県、宮崎県)で連携し、共同調査研究を行っています。
12月8日に研究成果を発表する第7回古代歴史文化講演会を開催しました。
定員を1000名にして募集をしましたが、あまり申し込みがなかったらどうしようという担当者の心配もよそに1500名以上の方から申し込みをいただき、大盛況の講演会となりました。
今回のテーマは「古墳時代の王権と地域」。 基調講演は明治大学の若狭徹先生による「古墳時代の東国と倭王権」です。古墳時代前期~後期をとおした東国と倭王権の関係性について整理いただきました。またその成果から倭王権が常に専制的で地方支配を貫徹していたと理解できず、今後の検討の課題などが提示され、大変興味深い内容でした。

各県報告は各県が独自の切り口で研究報告を行い、短い時間ながら大変充実した内容となりました。私も緊張しながら報告をさせていただきました。。。
最期にパネルディスカッションを行い、基調講演、各県報告の内容を整理し、王権と地域の関係性について時代を追って整理しました。各県の研究テーマはバラバラですが、前センター長の池淵さんの手腕で1つの大きなテーマにまとまっていく様子はさながら名人芸ともいえるかもしれません。

このようにたくさんの県が連携して調査研究、情報発信を行うことは大変貴重な機会です。様々な地域との比較などから、新たな古墳時代像がみえてきそうです。
この講演会の様子は古代歴史文化協議会のHPで動画配信を行っています。各県の研究成果のつまった資料集も必見です。こちらも古代歴史文化協議会のHPからダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
古代歴史文化協議会HP