研究員の日記

オンラインシンポジウム「島根の戦国時代と城」ご期待ください

2025年10月1日の日記  矢野 健太郎 専門研究員

島根県古代文化センターでは、島根の歴史文化を紹介するシンポジウムを開催しています。今年度は「島根の戦国時代と城」と題して、最新の研究成果に基づく戦国時代の月山富田城、尼子氏と毛利氏の戦いである郡山合戦や、尼子氏再興戦にまつわる城についてのシンポジウムをオンラインで開催します。 先日、このシンポジウムで使用する現地の紹介動画のロケに、山陰のある2つの山城に行ってきました。

さすがは山城です。1つめの城の入口には、いきなり我々の侵入を阻む「クマ注意」の看板です。クマへの遭遇にも恐れることなく、しっかり、クマ鈴を装備して、山城の本丸を目指します。

険しい道のりを乗り越え、三の丸や二の丸を突破し、なんとか本丸にたどりついたところで、最近の撮影ではマストアイテムとなっているドローンの登場です。

ドローンの登場は、こうしたロケでの撮影のあり方を大きく変えたといえるでしょう。さほど大きな機材などを必要とせず、空撮映像の撮影を可能としています。今回の撮影でも、10分足らずで、非常に迫力のある動画を撮影することができました。

当たり前のことですが、山城は山の中にあります。また、当然ですが登山道なども整備されていないので、写真では伝わりにくいのですが、急峻な斜面を登っていかなくては、山城の本丸にたどり着くことはできません。

2つ目の山城は標高こそさほど高くありませんでしたが、この城の三の丸、二の丸、本丸はかなり急峻な斜面を登った先にありました。

撮影も含めておよそ2時間、山中をさまよい歩いて、三の丸、二の丸、本丸の現地の様子をカメラに収めてきました。さて、我々がロケで陥落させた山城はどの城だったのか?

その答えは、年明けの公開を予定しておりますオンラインシンポジウム「島根の戦国時代と城」にてご確認ください。