研究員の日記

しまねの古代文化探訪ツアー「石見の山城編」に同行しました

2025年12月1日の日記  榊原博英 特任研究員

9月の日記でもご紹介した、東京羽田空港発、萩・石見空港着の、しまねの古代文化探訪ツアー「石見の山城編」に11月5日から7日にかけて同行してきました。

今回訪れたのは、益田市では歴史文化交流館(れきしーな)、益田氏城館跡(七尾城跡・三宅御土居跡)、萬福寺、医光寺、櫛代賀姫神社、浜田市では浜田城資料館、浜田城跡、周布城跡、津和野町では津和野町日本遺産センター、津和野町郷土館、津和野城跡、太鼓谷稲荷神社、安野光雅美術館、旧堀氏庭園などです。

観光地の見学だけでなく、普段なかなか足を運ばない山城にも登り、地形や遺構を体感する少しチャレンジングなツアーです。 七尾城や津和野城といった標高の高い山城の上から眺める町並みは格別で、周辺を見渡す視界の広さを実感することができました。今回は天気にも恵まれ、紅葉の始まりを感じながら、清々しい気分でめぐることができました。

益田市の七尾城(標高約118m)からは、市街とその先に広がる日本海まで見渡すことができました。

七尾城の堀切は、一昨年に全国山城サミットが開催されたこともあって、足場や案内表示が整備されていました。

津和野町の津和野城(標高約362m)から眺める城下町の赤瓦と、正面にそびえる青野山(標高約907m)の自然との対比はやはり印象的です。

津和野城の石垣と紅葉、青空がそろった景色も見ることができ、参加された皆さま、観光中の方々も、足を止めて写真を撮っておられました。

現在、当センターでは、「しまねの古代文化連続講座」のオンライン配信も引き続き行っています。

山城は登るのが大変な場所も多いですが、昔の人々は、山の尾根を横に切って堀切をつくり、山を削って平坦な曲輪、土を盛り固めて土塁を築き、さらに斜面の防御のために何本もの縦堀を掘っていました。そうした土木技術の工夫、なぜこの山に城を造ったのかなどを知ると、城の見え方も立体的になります。

講座で、お城への理解を深めたうえで、安全に注意しながら、ぜひ各地のお城を訪ねてみてはいかがでしょうか。